特定非営利活動法人 ニューマン理論研究・実践・研究会

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対話集会

活動報告

Activity Report

2017年度 第1回ニューマンプラクシス学習会 ジャーナルフィードバッグ

 今年度も、年間3回の学習会を通して自分が成長していく軌跡がみえるように、右肩上がりの螺旋図の上に各回の学びや気づき、自己洞察などをジャーナルに綴ってもらうことにしました。ジャーナルは、本研究会が最も大切にしているものです。これは、感想や学習内容を綴るアンケートやレポートとは違います。その日の学びや気づきを踏まえて、自己のパターンに目を向けるためのツールです。

 これまでは、次の学習会で皆さんの綴ってくださったジャーナルをお返しし、数名の方の内容は口頭でフィードバッグしてきました。ニューマン先生が‘自分のパターンは、他の人との関係を通してわかるはずである’といっているように、自分のパターンはなかなか自分ひとりでは見えません。今年度から、ホームページ上でも皆さんにフィードバッグをしていきたいと思います。

 数名の方のジャーナルを紹介しますので、あの日の自分の気づきを振り返り、自分のパターンに目を向けて新しい一歩を踏み出していきましょう!第2回学習会(10月28日)でお会いできることを楽しみにしています。

 

6名の方々のジャーナル

 鈴木さんの発表は、局面ごとに理論に照らして意味づけをされていて、日々の関わりの中で自分の思いや行動を振り返ることの大事さに気付かされた。パートナーシップが構築されていくプロセスで患者さんの発したこれまでにない発言などしっかりキャッチする力をつけていきたいと感じた。今後参考にして実践に生かしたいと思った。A氏が自分を核心に戻してくれるというところになるほどパートナーなんだと感じて、そういう関係が築けるようになりたいと思った。相手を尊重できないと、こうはなれないだろうなと思い、相手の力を信じ、自分を信じることが大事だと思った。

 

 倫理的観点から自分の実践を振り返った時、患者さんや家族から知り得た情報について、自分の物差しで判断してスタッフと共有したほうがよい等判断していたことに気付いた。いったん立ち止まってそのことを考えることが流れていたように思う。また、自分の施設内での文化として、こういうことは共有するかな・・・・・・と言ったところで判断材料にしていたようにも思う。自分の考えることを倫理と照らし合わせて、他のスタッフと討議できるように明日から意識して取り組んでいきたい。

 

 倫理について情報共有という日頃大事だと思って疑いもせずにいたところに焦点を当てて初めて考えた。私だから言ってくれたという信頼関係をきちんと意識していなかったと思った。まずはそんな大事なことを私に話して下さって、信頼していただいてありがとうございますという気持ちをしっかり持ちたい。その上でこの情報はどういう意味を持つのかということを真剣にじっくり考えて、ご本人に伝えてみてどう思われるか確認しておきたい。そうやって習慣を作り直していきたい。

 

 久しぶりに参加して、やはり全体性のパラダイムを忘れそうになっている自分に気づかされました。場面でとらえて問題解決に導こうとしている自分がいました。なぜ、そうなってしまうのか?やはり踏みとどまるということや振り返るということが不足していたのだと気づきました。ただでさえ、傍観者になりやすい自分の傾向、意識的になるという手段として、ジャーナルは大切だと改めて感じました。そして、先輩方々にたくさんのエールをいただきました。明日からまたセンターに立って頑張っていけそうです。

 

 何度か学習会に参加しているのに、いつも大切なポイントを忘れてしまっていることに気づきました。なかなか実践に結びついていないから知識でとどまってしまっているのかな~と思いましたが、そもそも本気で「I care you」というスタンスで患者さんに関わっているのかどうかという先生の言葉にドキッとしてしまった自分がいました。本気でパートナーシップを組むのがこわいと思う自分がいることに気づきました。今まで向き合うのは当たり前、自分はできる!という根拠のない思いがあったし、そう信じてきたので、「こわい、不安」と思っている自分に気づいたのにはびっくりしました。自分の思いに少し向き合ってみたいと思います。

 

 この理論を知らないまますすめられ、参加を決め、初めてM.ニューマンの理論を知ったのは1週間前でした。今まで実践してきた看護の中で何気なく、患者さんとパートナーを結び、doingの先にmeaning、beingを実践してきた看護もありましたが理論を知らなかったため、これでよかったのかと思うこともありました。今日知り、これでよかった、このケアがあったから成長していたのだと少し自信がつき、うれしかったです。意図的に対話を患者さん、家族と持つことで今までよりももっとより良く、患者さん、家族の方々が人生の気づきや思いを見つめ、方向性を見いだし、自分ももっと成長できるように理論の学習を継続し、実践をしてみたいと思います。

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