特定非営利活動法人 ニューマン理論研究・実践・研究会

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対話集会

活動報告

Activity Report

第11回対話集会を開催しました

 ニューマン理論・研究・実践研究会の第11回目となる対話集会を開催しました。今回は、10年の節目を超えた第一歩となる対話集会です。台風22号が関東に接近している中、58名が集いました。毎年、対話集会を楽しみにしている方、同僚に勧められて初めて参加される方と様々でしたが、どなたもニューマン理論に導かれた仲間です。

 今回の対話は1つ目に、身体の自由を奪われた終末期がん患者およびその配偶者と、訪問看護師のパートナーシップ、2つ目に妻との死別後長期間悲嘆を抱える男性と看護師のパートナーシップ、3つ目は化学療法を継続するがん患者と家族のケアプログラムにニューマンプラクシスを導入した試みでした(詳細は、本HPの「対話集会のご案内」をご覧ください)。3つのテーマはどれも、私たち看護師が助けたいと願う人々へのケアであると同時に、実践に難しさを伴う状況です。したがって、参加者の関心は非常に高く、発表者の語りに引き寄せられていきました。

 この3つの対話から、窮地にある人の反応は様々で、客観的に見えやすいこともあればそうでないこともありますが、それを敏感に捉える看護師の感性が大切であると感じました。また、自分がうまく患者さんや家族とパートナーシップの関係を築けていないと思っても、必ずそこには相互作用があり、看護師が相手の善を願って傍に居れば、豊かな環境になり得ることを学びました。これは、「I Care You」を伝えることを躊躇したり、時には自分を無力に感じる看護師に勇気を与えてくれます。また、3つの対話を発表してくれた、ナース達(研究者)もまた、大きく成長していることがよく分かりました。私たちがニューマン理論に魅了されるのは、このように患者と家族、看護師が共に成長できるという点にあるのではないでしょうか。

 台風により、プログラムの短縮を余儀なくされとても残念ではありましたが、その分、この時間は充実したものとなりました。もっと語りたいと思っておられる方もたくさんおられることでしょう。是非、来年の対話集会に足を運んでいただき、一緒に看護実践を大いに語りましょう。楽しみにお待ちしております。

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